改正入管法が施行されました。

さる6月10日、改正入管法が施行されました。

今回の改正において、最も注目されている部分は、3回目以降の難民認定申請を行った者に対する強制送還の可能性についてではないでしょうか。これまで難民認定申請中は一律に強制送還が停止される事になっていたのですが、今回、申請を繰り返すことで送還を逃れようとするケースが多く見られるとして、3回目の申請以降は「相当の理由」を示さなければこれが適用されないこととされました。
この改正には「難民認定申請者が迫害の待つ国に強制送還されるおそれがある」といった批判も根強くあり、当然本当にそのような理由により申請されている方の安全は守られるべきですが、、実態としてはそのような理由もなくただ在留する手段として申請を繰り返している者が大半であると思われます。
一部の国では「まずは短期滞在で訪れ、その後難民認定申請する」という事が、誰もが一定期間日本に在留することができる方法として広く認知されてしまっているようです。

これは結果的に真に難民たる理由がある方が迷惑を被ることにもなりますし、そもそも今後日本で生活していきたいと思うのであれば、明らかに難民に該当する理由もなく申請を繰り返すことは、その後他の在留資格を取得するに当たってもプラスとはなりません。
引き続き、私が関係する外国人の方々には、むやみに難民認定申請をする事は控えるよう、事ある毎に伝えていこうと思っています。