現状、オンラインの方が完了までの時間がかかります!【在留手続】
御存知の方も多いと思いますが、2019年より在留手続(ビザの取得、変更、更新等に係る手続)についてオンラインによる申請が可能になっています。(当初は対象者の所属機関のみが利用可能となっていましたが、2022年3月からは私たち行政書士などの「申請取次者」も所属機関の委任を受けることなくオンライン申請が可能となっています。)
当事務所でも、比較的添付資料等が少なくて済む手続(在留期間更新許可申請等)は基本的にオンラインによる申請を行っています。
従来の紙による申請の場合、管轄の入国管理局(出張所)に持って行かなければならない事もそうですが、東京出入国在留管理局本局(品川)以外の窓口では予約システムが無いため、数時間の待ち時間を覚悟しなければなりませんでした。これを回避できることは業務効率の面ではとても有り難いことなのですが、、
ただ、如何せん、現状オンラインによる申請の方が従来の紙による申請よりも手続完了までの時間が明らかにかかっています。
もちろん、案件により差がありますし、正確に統計を取ったわけではありませんが、感覚としては「申請から審査終了の連絡がくるまでの時間」で比較して1.5倍程度多くかかっているイメージです。
依頼者様も、これまでの紙申請の場合の標準的な審査期間を知っている方が多いので、これを超えると「まだなのか?」という内容のお問合せを多くいただきました。従って、現在では申請前に従来の紙申請の場合よりも審査期間が長くなっていることは必ず伝えるようにしています。
しかし、どういった事情があるのか分かりませんが、紙申請よりもオンライン申請の方が結果が出るまでの時間がかかるというのは、常識的に考えれば不思議な状況ですので、入管には何とか改善して欲しいと思っています。